ブルガリア第2の都市プロヴディフが中国企業の誘致を強化している。南東部にあるトラキア経済地区(TEZ)に隣接する260ヘクタールの用地に、中国企業に特化した工業団地「欧州中国経済開発地区(ECEDZ)」を開発し、今年7月に運営を開始した。欧州・中国間貿易の物流基地とする狙いがある。
16日付のオーストリア経済紙『ヴィルトシャフツブラット』によると、プロヴディフ市は戦略投資家として中国の海南竜泉センチュリーインベスター&デベロップメントの獲得に成功。欧州連合(EU)の東端に位置する「地の利」を活かし、中国・欧州間の流通拠点として育てたい意向だ。
海南竜泉によると、中国企業は欧州市場についての知識が不足しており、進出に苦労している。ECEDZに拠点を設ければ、オンライン販売など、リスクの小さい方法で市場攻勢をかけられる利点があるという。