2015/11/25

自動車

英自動車部品のTTエレクトロニクス、ルーマニアへの生産移管を縮小

この記事の要約

英自動車部品メーカーのTTエレクトロニクス(TT Electronics)がドイツからルーマニアへの生産移管計画を変更した。生産事業閉鎖を予定していた独ヴェルネ工場で製造ライン4本の操業を継続するのに加え、センサ・制御部 […]

英自動車部品メーカーのTTエレクトロニクス(TT Electronics)がドイツからルーマニアへの生産移管計画を変更した。生産事業閉鎖を予定していた独ヴェルネ工場で製造ライン4本の操業を継続するのに加え、センサ・制御部品開発を強化する。一方、ルーマニア西部のティミショアラ工場は、労働集約型製品である電子ペダルなどの生産を引き受ける。18日付の現地紙『ルーマニア・インサイダー』(電子版)が報じた。

TTエレクトロニクスはこれまでに生産ライン10本をヴェルネからティミショアラへ移管した。当初の計画より数が減ったため、費用は見積額の2,500万英ポンド(3,580万ユーロ)を500万ポンド(700万ユーロ)下回っている。残りは来年半ばまでに予定される生産ライン2本の移管措置に使われるもようだ。

TTエレクトロニクスは昨年1月にヴェルネ工場の生産事業閉鎖を含む再編計画を発表した。しかし、従業員の強い抵抗に遭い、労組と新たな計画で合意。ヴェルネをセンサ・制御部品開発の中心拠点に育てるほか、顧客との連携が必要な製品の生産ライン4本を残すことになった。ヴェルネ工場の従業員数は再編前の620人から2019年末までに約300人へ減らす。

ティミショアラ工場は2012年に操業を開始した。現在の従業員数は350人で、来年末までに500人まで増加する見通しだ。