エジプト、トルコ、ウクライナへの航空機乗り入れ禁止で、モスクワ・ドモジェドボ国際空港の収入が年間50億ルーブル(7,400万米ドル)減少する見通しだ。運営会社のヌズディン社長によると、同空港発着便の目的地の20%がこれらの国で占められており、国内便を増発したとしても減収をカバーできないという。国営タス通信が4日、伝えた。
当局は先月、ロシア旅客機がシナイ半島上空で爆破され墜落した事件を機に、エジプト便の運航を禁止した。トルコ便についても、トルコ軍によるロシア空軍機撃墜事件の報復措置として、今月初めから運行を禁止している。
ウクライナ便については、10月にウクライナ政府がロシア国籍の航空会社の乗り入れを禁止したため、運行が停止された。
ヌズディン社長によると、国内便の利益は国際便の2分の1以下のため、増発しても減収を相殺するには足りない。(1RUB=1.82JPY)