2015/12/16

自動車

JLR、スロバキアに工場建設

この記事の要約

印タタ・モーターズ傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)がスロバキア西部のニトラに工場を設置する。総額15億ユーロを投じ、最終的に30万台の生産能力を整備する。従業員数は4,000人の予定で、サプライ […]

印タタ・モーターズ傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)がスロバキア西部のニトラに工場を設置する。総額15億ユーロを投じ、最終的に30万台の生産能力を整備する。従業員数は4,000人の予定で、サプライヤーを含めた雇用創出規模は8,000人に上る見通しだ。

新工場は来年に着工、2018年の稼働を計画する。生産能力は当初15万台。2028年までに30万台へ引き上げる。スロバキア政府は1億3,000万ユーロの投資助成を実施する方針だ。

JLRのシュペート社長によると、同社として欧州大陸初の工場を建設することは、英国、インド、中国での大型投資に続く世界戦略の一環と位置付けられている。スロバキアは世界的に優秀な自動車生産国として知られているとし、進出に当たって同国の技術力が高く評価された様子がうかがわれる。

自動車メーカーのスロバキア進出としては、独フォルクスワーゲン(VW)、仏PSAプジョーシトロエン、韓国・起亜に続いてJLRが4社目。同国は現在でも人口1人当たりの自動車生産台数が世界1位で、産業従事者は約8万人に上る。

専門家はJLRの投資がスロバキアの経済成長に大きく寄与すると見込む。すでに工場建設時でも成長率を0.3ポイント押し上げる効果があるという。

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