自動車・産業機械部品大手の独シェフラー(Schaeffler)は7日、リトアニアのコーティング技術開発会社ナコ・テクノロジーズ(Naco Technologies)を買収したと発表した。これによって自社製品の表面加工の質や機能性の向上と、コスト効率化を図る。
ナコ・テクノロジーズは2010年、科学分野のベンチャー企業を奨励する国営機関の支援を得て、ハイテク技術に投資するインプリマチュア・キャピタルなど複数の地元投資会社の出資で設立された。同社が開発したPVD技術(物理的蒸着法)は現時点で世界最速の処理が可能で、シェフラーが採用しているPVDおよびPACVD(プラズマ化学蒸着法)装置の最適化への貢献が期待される。
シェフラーはエンジン、トランスミッション、シャシーなどの自動車部品や産業用ベアリングなどを製造。世界20の生産拠点で50以上のコーティング装置を投入して表面加工を行っている。