EU、独アウディへのハンガリー政府助成を承認

欧州連合(EU)の欧州委員会は2月1日、ハンガリー政府が独高級車メーカーのアウディに1億3,300万ユーロの助成金を支給する計画を承認した。欧州委は昨年1月、同国政府に対し助成金がEUの国家補助規定に違反している疑いがあるとして支給停止を命令し、調査を進めていた。

同助成金はアウディが北部ジェールに持つ工場の拡張計画が対象で、政府は当初、実際より少ない金額を欧州委に報告していた。その後まもなく助成額を4倍化したにもかかわらず、増額を報告した時点ですでに助成金の一部を支給していたことから、欧州委が問題視していた。

欧州委は今回、アウディが2011年から13年にかけて北部ジェール工場に総額12億ユーロを投資して2,100人の雇用を創出した実績を評価。拡張工事は地域経済に貢献すると判断した。同工場のあるジェール・モション・ショプロン県は住民1人当たりの国内総生産(GDP)がEU平均を下回っている。

フォルクスワーゲン(VW)グループに属するアウディは同工場でアウディを含むVWの複数ブランド向けにエンジンを生産するほか、「TT」と「A3」の組み立て作業を手がけている。

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