ポーランド航空研究所は先ごろ、航空機のガスタービンエンジン試験センターをワルシャワに開設した。新センターは航空技術の研究開発の高度化が目的で、ガスタービンエンジン用のシミュレーターを持つほか、組立及び修理施設、工学デザイン・サービス室などから成っている。投資額は1億ズロチ(約2,240万ユーロ)。
試験センターは軍工科大学とワルシャワ工科大学の研究開発施設の刷新プロジェクトの一環として設立された。世界最大級の真空漕や3Dプリンター、大型クレーンなどを備え、出力0.5メガワットから250メガワットまでのガスタービンエンジンをテストできる。将来的には技術者260人を雇用する計画だ。
航空研究所は米ゼネラル・エレクトリック(GE)と戦略的提携関係を結んでいる。GE子会社のアヴィア・アエロ(Avia Aero)は昨年11月、ポーランド国営でタービンエンジンのオーバーホールを専門とする軍航空機4番工場と協力して世界最大級のコールドフロー実験施設をワルシャワ郊外に開設。GE製エンジンのテストを開始している。(1PLN=29.06JPY)