ポーランド天然ガス大手PGNiG、ノルウェー・パイプライン敷設へ

ポーランド国営天然ガス・石油会社PGNiGが、ノルウェーから天然ガスを輸送するパイプラインの敷設を検討しているもようだ。ロシアへの天然ガス依存を弱める狙いで、国営ガス会社ガスプロムとの現行契約が切れる2022年までにノルウェーから一定量を調達できる態勢を整える。1月28日付の現地英字紙『ワルシャワボイス』が報じた。

ポーランドの天然ガスの年間消費量(160億立方メートル弱)のうちガスプロムからの調達量は6割を占める。PGNiGはノルウェー海域の北海油田でスカルヴ鉱床などのプロジェクトに参加しており、新パイプラインは北海産ガスの輸送ルートとして想定されている。

PGNiGがパイプラインを敷設するには、ノルウェー国営のオフショア・天然ガスパイプライン運営会社ガスコとの提携が不可欠だ。しかし、ロイター通信の取材に対してガスコは、現時点で具体的な計画はないとコメントしている。

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