スロバキア中銀、経済見通しを上方修正

スロバキア中央銀行は1月26日発表した最新の中期経済予測で、2015年の国内総生産(GDP)予想伸び率を3.5%とし、従来の3.3%から0.2ポイント上方修正した。原油価格の下落で輸入コストが圧縮され、景気を押し上げたと見込んでいる。今年と来年についても0.1ポイント引き上げ、それぞれ3.2%、3.3%とした。

中銀では原油相場が今年29%、来年は23%低下すると予測している。また、自動車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)による生産拠点開設や、欧州連合(EU)の助成を活用した大型公共投資が見込まれることも、展望を明るくした。

中銀はインフレ率と実質賃金の予測値も修正した。今年のインフレ率は従来予測より0.3ポイント低い0.4%に引き下げるとともに、来年は1.8%とした。一方、今年の実質賃金の伸び率は従来予測より0.4ポイント高い3.3%に上方修正した。来年は2.1%と予想している。

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