スイス製薬大手ノバルティスのジェネリック薬(後発医薬品)事業子会社サンド(Sandoz)は先ごろ、スロベニアのバイオシミラー(バイオ医薬品の後発薬)開発センターを拡張したと発表した。約100人が従事する研究施設を新設し、バイオシミラーの規格設計、品質管理および新薬開発を行う。投資額は1,000万ユーロ。
サンドはバイオ医薬品を低価格で提供することを目標に掲げており、バイオシミラー事業に力を入れている。2012年にはスロベニア子会社のレク(Lek)を通して中部メンゲスに開発センターを開設し、バイオシミラーの製剤開発、細胞培養生産を行っている。
がん化学療法による好中球減少症などに処方されるサンドのフィルグラスチムは、昨年、米国食品医薬品局(FDA)から同国で初めてのバイオシミラーとして認可を受けたほか、欧州や日本でも認可されている。