VTBとロシア郵便、ポストバンクを新設

ロシア銀行大手の国営VTBがロシア郵便と提携して設立した新金融機関「ポストバンク」が営業を開始する。経済危機で多くの銀行が過疎地の支店を閉鎖していることを受け、全国で銀行サービスが受けられるようにする狙いで、昨年9月には政府の承認を得ていた。1月28日付の現地英字紙『モスクワタイムズ』が伝えた。

ポストバンクはロシア郵便の運営する4万支店のインフラを活用する。3年以内に1万5,000支店を開設する計画で、国内最大手銀行のズベルバンクの1万7,000支店に迫る規模となる。

ポストバンクの設立はロシア郵便の進める近代化計画の一環。これまでのように郵便物の配達が数カ月も遅れたり、2013年にモスクワ国際空港で総重量500トンもの小包が留め置かれたりなどといった「非効率企業」のイメージ払拭を狙っている。

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