トルコのバス製造テムサ、米国で現地生産へ

トルコのサバンジュ財閥系のバスメーカー、テムサ(Temsa)が米国に工場を設置する。8日付のトルコ日刊紙『ヒュリエット』が報じたもので、南部ジョージア州に1,000万米ドル超を投資する。工場設立により入札に参加できるようになるほか、中低価格帯の製品の販売も可能になる。同国市場でのシェアは拡大しており、事業展開を本格化させる。

新工場ではまず、米国で人気の高い「TS45」を組立生産する。同社はまた、最近のアトランタのUMA大型バス見本市で同国市場向けの新型車両「TS35E」を展示した。同見本市では過去最高の17台を受注し、35台の仮契約も獲得した。

米国のバス新車市場は年間5,000台ほどの規模。テムサは2010年の進出から5年の間に高級バス市場で10%のシェア獲得に成功した。累計販売数を、昨年末時点の700台超から今年中に1,000台の大台に乗せる目標だ。

テムサは1968年の創業。トルコ東南部のアダナ工場は単操業体制でバス4,000台、軽トラック7,500台の年産能力がある。

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