ハンガリーのシーヤールト外務貿易相は2日、クロアチアとの戦略的協力関係を強化する意向を明らかにした。両国間の鉄道網や自動車道の整備、クロアチアにおける液化天然ガス(LNG)ターミナル建設に加え、両国のエネルギー企業MOLとINAの協力などを挙げた。
同相はエネルギー調達の多様化を目的とするLNGターミナル建設事業について、欧州連合(EU)がルーマニアからの天然ガス輸送ルートを優先しているため、クロアチアでの建設時期は重要ではなくなったと発言。自国企業の参加を視野に、焦らずにプロジェクトを進める環境が整ったとの考えを示した。また、石油最大手のMOLが過半数株を持つクロアチア同業INAについて、「運営責任を持つ株主」としてMOLが活動しやすくなるようなビジネス環境と法律の整備をクロアチア側に求めた。
シーヤールト外相によると、昨年1-11月期の両国間の貿易高は前年同期比22%増となり過去最高を記録した。