チェコ原子力安全局(SUJB)のドラボヴァ局長は3日、イラン原子力庁(AEOI)のアリアクバール・サレヒ長官と近日中に会談する計画であることを明らかにした。原子力の安全分野での提携強化が目的となる。
ドラボヴァ局長によると、両国とも原子力発電所の建物内で放射性物質ラドンの濃度が高く、その対策などで提携する可能性が高い。
イランと欧米など6カ国は1月16日、イランの核開発の規模縮小とその見返りとして経済制裁を解除することで最終合意した。これを受けてチェコのムラデック貿易産業相は翌日にイランを訪問し、サレヒ長官と会談。同長官はチェコの原子力安全性と発電技術分野の豊富な経験を評価し、提携の可能性に言及していた。
チェコではイランへの経済制裁が解除されたことから企業の投資意欲が高まっており、特に資源採掘、石油化学、エンジニアリング、航空などの分野で動きが活発化すると見られている。