ハンガリー中銀、2015年剰余金が過去最高に

ハンガリー中央銀行は22日、2015年の剰余金が前年の3.5倍近くに増え、過去最高の950億フォリント(3億900万ユーロ)を記録したと発表した。黒字は3年連続。低金利によるコスト低下が利益急増につながった。

理事会の承認を経て、剰余金は全額、準備金に繰り入れる。その結果り、準備金総額は1,500億フォリントを超え、過去最高を更新する。これは国内総生産(GDP)の0.5%弱に相当する。

中銀は、◇外貨建て個人ローンを自国通貨フォリント建てに転換◇政府の資金調達でフォリント建て債務および国内銀行からの借り入を増やす――といった措置が、外的要因に対するハンガリーの脆弱性を軽減し、金融黒字・為替差益の増加につながったと説明する。また、低金利によって、経費が3年前に比べ2,500億フォリント減少したという。

また、政府は債務における国内通貨建て比率が上昇したことで国債金利が低下し、政府金融支出が2002年比でGDPの1%近く縮小した。

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