住友理工、ポーランドに自動車用ホース会社を新設

住友理工(本社:名古屋)は2月26日、ポーランドに自動車用ホースの製造・販売を行う新会社を設立すると発表した。投資額は1,000万ユーロ(約12億3,000万円)で、今年10月に操業を開始する。新会社を足場に、日系メーカーを中心に拡販を進める。

新会社の名称は「スミリコー・オートモーティブ・ホース・ポーランド(SRK-HP)」で、南部カトヴィツェ近郊のソスノヴィエツに工場を設ける。2020年には約200人を雇用し、2,400万ユーロの売上高を計上する計画だ。

住友理工はこれまでにも自動車用防振ゴム製造のTRIポーランドを通じて2工場を操業しており、新会社設立で同国の生産拠点は3カ所に増える。

住友理工の自動車用品部門は、世界市場を日本、アメリカ大陸、欧州・アフリカ、中国・韓国、アジアの5地域に分け、製品開発・供給体制を構築している。各地域のニーズを踏まえた事業活動を行うため「地域センター」を設立しているが、欧州では基本的にイタリア子会社のダイテックが欧州メーカーを、ポーランドの新会社が日系メーカーを主要顧客に拡販を図る。

今後はダイテックのモジュール化技術と、ドイツの防振ゴム子会社アンヴィスの販路を足掛かりに成長を図る意向だ。

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