独ティッセンクルップ、ハンガリーに1億ユーロを投資

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップは2月23日、約1億ユーロを投じてハンガリーに自動車部品工場を建設すると発表した。昨年12月に獲得した大型受注をこなすため、増産体制を整える。

建設地はブダペストの東方70キロメートルに位置するヤースフェーニーサール。この春に着工し、2018年に量産体制に入る計画だ。電子操舵システム及び、シリンダヘッドカバーとカムシャフトを一体化したモジュール部品を生産する。雇用規模は500人。

ティッセンクルップは昨年12月、複数の大手自動車メーカーから操舵部品を45億ユーロ受注したと発表した。契約履行のため、生産能力の拡大が必要となった。

2015年9月期の自動車部品事業売上高は98億ユーロに上った。ハンガリーではブダペストに操舵部品のソフトウエア開発センターを持つほか、ジュールでアウディ向け車軸工場を運営する。

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