ルーマニア汚職、昨年の収賄額は4億ユーロ超

ルーマニアで依然として汚職が横行している。同国検察局がこのほど発表した2015年の収賄は総額4億3,100万ユーロで、向こう3年間の高速道路整備投資額に相当する規模となった。特定分野の公共調達で汚職が日常化しているという。

汚職捜査の対象となるのは収賄額が1万ユーロ以上のケース。昨年の検挙者数は前年より140人多い1,250人に上り、うち管理職者の検挙数は3割増の500人だった。無罪確定率は前年の9.0%から7.63%に低下した。

捜査の成果が上がる一方で、当局は深刻な人手不足という問題を抱えている。汚職取締課によると、97人の捜査官が1年間で処理できる2倍の量の約7,100件を処理しなければならない状況にある。

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