ウクライナ国立宇宙機関、新ロケット技術の開発に重点

ウクライナ国立宇宙機関(SSAU)のサバドシュ長官は先ごろ、現地通信社インターファックス・ウクライナのインタビューで、新ロケット技術の開発がウクライナの航空宇宙産業の課題だとの認識を示した。特にエンジン、衛星、新型ロケット及び国防関連装置の開発を挙げた。

同長官によると、地球遠隔探査衛星に関する開発チーム「シーチ」を拡充し、宇宙船の打ち上げに向けた準備や地上設備の整備などを行う。また、宇宙モニタリングデータの国際共同利用システムに対応する同国の受け皿の創設準備が既に開始されているという。

ウクライナの2016年の宇宙計画関連予算は2億2,300万グリブナ(約750万ユーロ)で、15年予算から4.5倍に拡大した。およそ3分の1を国防関連プロジェクトに振り向ける計画だ。

同長官はまた、昨年発表された政府系軍需企業「ユージュノエ」や「ユージュマシュ」の再編について、国家が株式100%を保有する形が望ましいと述べた。現在2020年までの軍事企業の再編に関する基本方針が検討されており、SSAU関連企業の株式会社化についての法案が政府内で検討されているという。(1UAH=4.12JPY)

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