独トルコ合弁航空会社のサンエクスプレス、売上高が過去最高に

トルコ航空とルフトハンザ・ドイツ航空の合弁会社であるサンエクスプレス(SunExpress)は1日、2015年の売上高が前年比9%増の11億ユーロとなり、過去最高を更新したと発表した。今年は成長継続に向けて新市場を開拓する方針だ。

旅客数は前年比19.2%増の870万人に拡大した。サンエクスプレスは「過去4年の成長戦略が実り、3年連続の増益を記録した」と満足の意を示すとともに、イランやクウェートといった新市場開拓に取り組んでいることを明らかにした。

すでにイランの新年(ネウルーズ)にあたる今月20日から、テヘランとイズミル、アンタルヤ、イスタンブールをそれぞれ結ぶチャーター便の運航を開始する。利用客数の動向をみて、定期便に移行するかどうかを検討する。

一方、テロ事件をはじめとするトルコの治安悪化や、ギリシャに到着する難民の急増で、リゾート便を得意とする同社は今年、試練の夏を迎えそうだ。同社は「夏までに需要が回復する」と楽観的な構えだが、見通しには不確実性がともなう。

サンエクスプレスは1989年にトルコ航空とルフトハンザ航空が折半出資で設立した。本社をアンタルヤに、子会社を独フランクフルトに置く。トルコ国内のほか、欧州、紅海、カナリア諸島、ギリシャ、チュニジア、ブルガリア、オマーンなど110都市を結ぶ。

運航機材の強化では2014年に発注したボーイング機のうち「737-800NG」5機が納入され、機材数は75機に拡大した。今年も7機が隊列に加わる予定だ。また、来年には今年1月に初飛行が成功した「737マックス」の納入が始まる。

サンエクスプレスは2014年の契約でオプションも含め、ボーイング「737-800」と「737マックス」を各25機、発注した。

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