吉利汽車、中欧での生産販売を検討

中国自動車大手の吉利汽車が、中欧での生産拠点開設を検討している。実現すればベラルーシに次ぐ中東欧2番目の拠点となる。安聰慧社長によると、現在は候補地を絞り込んでいる段階だ。スウェーデン経済紙『ダーゲンス・インダストリ』が先ごろ伝えた。

吉利汽車は2011年、ベラルーシのトラック大手ベルアズと合弁会社ベルジーを設立し、13年に自社モデルの現地生産を開始した。製品は国内およびロシア、ウクライナ、アゼルバイジャン、トルコなどで販売されている。現在、同国の生産能力を1万台から6万台に引き上げるため、新工場を建設中だ。

吉利汽車は中国でシェア2.3%を占め、国産自動車メーカーで10位につける。昨年の販売台数は国外市場を合わせて約51万台。欧州ではベラルーシ合弁会社のほか、10年にボルボを、12年に英国のロンドン・タクシー・カンパニーを買収するなど、積極進出を図っている。

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