独自動車最大手のフォルクスワーゲン(VW)が小型商用車「クラフター」の製造に向けて、ポーランド中部ポズナニ近郊のヴルゼシュニャに約8億ユーロを投じて新工場を建設している。現地ウェブ紙『ポレン・トゥデイ』が先ごろ報じたもので、今秋に稼働を開始し、最終的に3,000人の雇用を創出する予定だ。VWはこれまでクラフターの生産を競合するメルセデスに委託してきた。
新工場の敷地面積は220ヘクタール。年産能力は当初約8万5,000台で、2019年には10万台に拡大する。建設に当たっては政府から7年間にわたる不動産税の免除が認められた。隣接するポズナニ工場は既に20年にわたり稼働しており、7,000人の従業員が商用車の「キャディ」や「トランスポーター」などを年間17万台生産している。
ドイツ自動車工業会(VDA)によると、特別手当などを含む1時間当たりの労働コストはドイツが50.78ユーロ、ポーランドは8.79ユーロとなっている。