カザフスタン、自動車産業クラスター形成を推進

カザフスタンが自動車産業クラスターの形成を推進している。先ごろ仏プジョーなど複数の自動車メーカーが同国の自動車メーカーアリュール(Allur Avto)と、北中部コスタナイの工業団地でのノックダウン(CKD)生産の基本合意書(MOU)を締結した。政府は外資の積極的な導入を通じて工業製品の生産増進を図る。

合意に参加したのはプジョーのほか、大型車両メーカーのイベコ、台湾の中華汽車(CMC)、中国の安徽江淮汽車(JAC)。このうちイベコはアリュールと、セミトレーラー「ストラリス」及び商用車「デイリー」のライセンス生産で合意した。ロシアへの輸出も計画しており、アリュールはカザフ製の民生用工業製品を同国に輸出する初めての企業となる見通しだ。また、CMCはプジョー、JAC、イベコの車両生産ラインの増強に86億テンゲ(2,250万ユーロ)を出資する。アリュールはこれらの投資を通じて500人以上の雇用が生まれると見込んでいる。

アリュールは既に韓国の双竜自動車「ノマド」や、トヨタ「フォーチュナー」のCKD生産を手掛けている。

同工業団地には自動車関連企業以外にも食品、繊維、プラスチックメーカーなどの進出も予定されている。投資総額は事前合意に含まれるものだけでも約4000万ドルに及ぶ。(1KZT=0.33JPY)

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