独シーメンス、トルコで路面電車工場建設に着手

ドイツの電機大手シーメンスがイスタンブールに近いゲブゼで路面電車(トラム)工場の建設に着手する。投資額は3,000万ユーロ。2017年末に操業を開始する予定で、国内への出荷だけでなく近隣諸国への輸出も視野に入れる。トルコ投資庁が11日に伝えた。

シーメンスは、新工場の現地調達比率で50%を目指す。操業開始時には300人を雇用、年100両の生産規模でスタートする。需要に応じて生産量・生産モデルともに拡大する用意がある。

トルコ政府は輸送インフラ近代化計画に基づき、今後数年で市内交通向けに数十億ユーロ規模の軽量化車両調達を予定している。都市間輸送でも鉄道の総延長を現在の1万2,000キロメートルから2万6,000キロメートルに拡大する。うち、1万キロメートルを高速路線として整備する。

今年実施される高速鉄道80編成の調達入札にはシーメンスなどが応札を予定している。

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