トルコ高速鉄道車両の入札、各国が関心

トルコが400億ドルを投じる鉄道建設プロジェクトに各国が注目している。2023年の完了を目指す同プロジェクトでは鉄道の敷設距離を現在の2倍に延ばすとともに、一部には高速鉄道システムを導入する。トルコ投資庁が8日伝えた。

同国のイルジリム運輸・海運・通信相は先ごろ、イスタンブールで開催されたユーラシア鉄道見本市に出席し、同計画に関連し高速鉄道車両80台の入札を実施する予定であると述べた。調達額は計60万ドル。入札条件には現地企業からの部品調達による現地調達比率達成と、現地企業の関与が要件に含まれる。関心を示している企業にはカナダのボンバルディア、スペインのタルゴ、フランスのアルストム、ドイツのシーメンスなどがある。一部はすでに現地企業との提携に乗り出しており、ボンバルディアは鉄道及び自動車部品メーカーのボザンカヤ(Bozankaya)、タルゴはディーゼルエンジンやトラクターを製造するチュモサン(Tuemosan)と提携することを明らかにしている。

計画では同国の主要都市を結ぶ鉄道区間を今後7年間で2万6,000キロメートルまで延ばし、うち1万キロメートルは高速鉄道を採用する。政府は鉄道の一部民営化も進めており、今年から民間の鉄道運営事業者が参入する予定だ。

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