欧州復興開発銀、バルト3国支援4カ年計画を発表

欧州復興開発銀行(EBRD)は9日、バルト3国を対象とした4カ年計画を発表した。エネルギー分野と企業競争力強化の支援が柱となる。

エネルギー分野では安定供給と省エネ、他の欧州連合(EU)加盟国との市場統合を目標とする。まず、エストニアではエネルギー消費量(エネルギー強度)の縮小に向けた省エネ投資や発電効率向上が重点となる。

ラトビアとリトアニアでは、再生可能エネルギーの発電能力整備および市場統合により、供給安定化を図る。また省エネに向けた投資も、積極的に支援する。

企業競争力の強化については、高付加価値製品の生産や技術革新をテーマとする。エストニアでは企業への融資促進が主眼だ。プライベート・ベンチャーキャピタル業界が発展途上であることを考慮し、輸出企業や高付加価値製品のメーカーに融資を実施する。また、事業拡大や国外進出をサポートする。

ラトビアとリトアニアについては、経済成長を維持するため、高付加価値製品や先端技術に対する新たな投資が必要と指摘。直接・間接の融資を通じて企業を支援する方針だ。

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