ハンガリー中央統計局(KSH)が先ごろ発表した1月の鉱工業生産高(確報値、稼働日調整済み)は前年同月比2.2%増となり、上げ幅は2015年12月の9.4%から7.2ポイント縮小した。自動車を中心とする輸送機器製造業が落ち込み、全体の足を引っ張った。前月比(稼働日、季節調整済み)でも0.1%の増加にとどまった。
分野別では製造業が0.3%、エネルギーが2.1%それぞれ増加した一方、鉱山・採石業は32%の大幅減となった。
製造業では13部門のうち7部門で伸びた。コンピューター・電子・光学機器が16.6%増、基礎金属・金属加工品が11.4%増と好調だったほか、ゴム・プラスチック・非金属鉱物が1.8%増加した。一方、同業生産高の3割を占める輸送機器(自動車含む)は3.5%減少した。同部門の減少は2012年12月(0.4%減)以来。ほか、機械・設備が16.3%、化学品・化学製品は8.4%減少した。