超スピードのワクチン開発~ロシア

西アフリカのギニア共和国で、ロシアが開発したエボラ出血熱ワクチン2種の試験接種が実施される。感染地域での試験が行われたのはこれまでにカナダの1種のみで、効果が確認されればロシアは開発競争で先頭と並ぶことになる。

ロシア保健省によると、両ワクチンはモスクワのガマレヤ疫学・微生物研究所が開発した。名称は「Gam-Evak」、「Gam-Evak Kombi」で、先月には世界保健機関(WHO)に特許を申請する方針を発表していた。ギニア共和国では2,000人に接種を行う計画だ。

ワクチン開発の成功は今年1月にプーチン大統領が直々に発表した。「効果抜群、副作用なし」という触れ込みだが、詳細が不明なことや、通常より開発期間がずっと短かったことなどから、専門家の間には有効性を疑問視する声がある。

上部へスクロール