ロスアトム、トルコ原発の一部株式売却

ロシア原子力公社(ロスアトム)はトルコ南部で建設中のアックユ原子力発電所の株式49%を売却するもようだ。同社はアックユ原発の全株式を保有しているが、昨年11月のトルコ軍によるロシア空軍機撃墜を受けて両国の関係が悪化して以来、建設作業は中断していた。トルコ国営アナドル通信が4月27日に報じた。

一部報道によるとトルコ建設大手のチェンギスが株式の取得に関心を示している。同社は同原発の港湾施設の建設工事を受注している。

トルコ政府は昨年12月、ロスアトムが両国の関係悪化を理由として同原発の建設工事を中断したと発表していた。

トルコ初となる同原発については、2011年にトルコのエネルギー省とロスアトムの間で建設と運用に関する契約が締結された。当初計画では同原発の一部運用を20年に開始し、23年にフル稼働する予定だった。事業費用は200億ドル。

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