東芝は5月30日、トルコ電力大手のゾルルエナジーから地熱発電用タービンと発電機を受注したと発表した。出力は約7万キロワットで、今年12月から納入を開始し、来年10月の稼働を予定する。
ゾルルエナジーがトルコ西部で整備するクズレデレ第3地熱発電所に設置する。地中からの蒸気を直接利用するフラッシュ型発電設備で、出力7万キロワットは欧州・中東でも最大規模という。沸点の低い媒体の蒸気を利用するバイナリ―型発電設備(約2万キロワット)は東芝が戦略提携する米オーマットが納入する。
東芝は2013年にもゾルルエナジーから地熱発電用設備を受注した。その実績が今回の受注につながった。
トルコなど中東、東アフリカは今後、電力需要の拡大が見込まれる。東芝ではオーマットと提携することで、フラッシュ型・バイナリ―型を組み合わせた効率性の高いコンバインド型地熱発電システムを提案できる強みを生かし、市場拡大を目指す方針だ。