中東欧景況感、5月は1.1ポイント上昇

オーストリア管理銀行(OeKB)が1日発表した2016年5月の中東欧景況感指数(2007年=100)は86.0となり、前回調査(2月)から1.1ポイント上昇した。調査対象国の中ではロシアが引き続き低調だが、回復への期待が徐々に高まっている。

ロシアの景況感は15年11月、16年2月の調査で大きく悪化した。今回の調査では現状の業況を悪いと評価する企業が引き続き多いものの、悲観的な見方は減少。向こう6カ月の見通しについては、半数をやや上回る企業が改善すると回答した。

エネルギー・水道事業の景況感指数は81.7で前回調査から4.5ポイント上昇し、長期的平均値を約2ポイント上回った。同業種はここ数年、他分野と比べて景況感が悪化していたが、現況、向こう6カ月の見通しも改善した。商業は消費回復を追い風に、前回を2.3ポイント上回る87に上昇した。

OeKBはウィーンに本社を置き、中東欧に直接投資して事業を展開する約400社を対象に、年4回景況感調査を実施している。

上部へスクロール