2016/6/8

総合・マクロ

トルコ・エンジニアリング企業、イラン発電プロジェクトで大型受注

この記事の要約

トルコのエンジニアリング企業ユニット・インターナショナル(Unit International)は4日、イランからガス熱電併給施設7カ所の建設を42億米ドル(約37億ユーロ)で受注したと発表した。イランが発注するプロジェ […]

トルコのエンジニアリング企業ユニット・インターナショナル(Unit International)は4日、イランからガス熱電併給施設7カ所の建設を42億米ドル(約37億ユーロ)で受注したと発表した。イランが発注するプロジェクトとしては、国連制裁解除以降で最大規模となる。

イランの7カ所に発電所を建設する。合計出力は6,020メガワットで、国内需要の10%をまかなえるという。来年1-3月期中に着工する予定だ。

今回の受注と同時に、ユニット・インターナショナルはイランのエネルギー省と20年間の天然ガス調達で合意した。その代わりに、ユニット・インターナショナルは今後6年、イランに固定価格で電力を供給する。

ユニット・インターナショナルは1974年の創業。トルコ、東欧、中東地域における発電所の建設・操業を手がける。発電所建設を一括して請け負うEPC事業に力を入れる。同社によると、イランではすでに発電機5基(合計出力3,210メガワット)を建設した実績がある。同社のユナル・アイサル社長はイスタンブールのプロサッカーチーム、ガラタサライの会長を務めていたことで知られる。

トルコは国連制裁解除をイランとの大型取引や投資の機会ととらえている。エネルギー以外にも自動車、衣類・繊維、機械、化学などの分野で受注を狙う。(東欧経済ニュース2016年6月1日号「イラン、トルコ企業に発電プロジェクトを発注」を参照)