米SNS大手フェイスブックとロシア検索サイト最大手ヤンデックス(Yandex)が提携を模索しているもようだ。サービスへの相互アクセスを通じてユーザー情報を共有し、広告シェアを伸ばす狙いがある。ただ、交渉はまだ初期段階という。
地元経済紙『ベドモスチ』が6日、複数の消息筋の情報として伝えたところによると、フェイスブックはヤンデックスのタクシー配車、ホテル予約、電子商取引などのサービスに関心を示している。フェイスブックから直接利用できるようにすれば、自前のサービスを構築しなくてもユーザーの利用履歴が集めやすくなる。
一方、モバイル広告でグーグルに遅れを取るヤンデックスにとっては、モバイル分野での強さを誇るフェイスブックのアプリ(「ワッツアップ」や「インスタグラム」)で挽回を図りたいところだ。
フェイスブックは報道に関する取材にまだ応じていない。ヤンデックスは、「これまでも他社との交渉にはオープンだった」とコメントし、報道内容を肯定も否定もしない姿勢だ。
市場調査会社TNSによると、フェイスブックのロシアユーザー数は1,260万人。ヤンデックスは2,040万人とその1.6倍に上っている。