米ゼネラル・エレクトリック(GE)の航空機エンジン事業、GEアビエーションの新工場設置計画で、最終立地候補としてプラハに近いクベリとクレカニが残ったもようだ。同計画の投資総額は100億コルナ(約3億7,000万ユーロ)と予想されている。
現地紙『E15』の先ごろの報道によると、候補として残っているのは、プラハ中心地から北西約15キロメートルのクベリと、同北約19キロメートルのクレカニだ。クベリは国防省が保有、クレカニは民間投資会社で航空機製造エアロ・ヴォドホディを傘下に収めるペンタが保有している。ただ、今回の投資では政府が何らかの形で参加するとみられることから、クベリが有力視されている。
GEアビエーションは新工場で無人機(ドローン)や小型・中型機向けエンジンを年500基生産する方針だ。製造に加え、開発・設計・試験業務も行う。
新工場は2020年までに稼働する予定で、雇用数は900人前後となる見通し。チェコ工科大学(プラハ)との提携もうわさされる。(1CZK=4.45JPY、東欧経済ニュース2016年1月27日号「GE、チェコの航空機エンジン生産を増強」を参照)