ノルウェー国営電力、トルコ水力発電事業を売却

ノルウェーの国営電力大手スタットクラフトは13日、トルコ南東部に建設中の水力発電所を売却すると発表した。年内に手続きを完了させたい意向だ。

対象となるのはボタン川で着工したチェティン発電所。今年2月、トルコ軍とクルド労働者党(PKK)の戦闘激化に伴う治安悪化を理由に工事を中断していた。

スタットクラフトによれば、同発電所の容量は517メガワット。工事は全体の3分の1まで進んでおり、完成すれば年間1.4テラワット時の発電が可能だ。

売却手続きはガランティ銀行系のガランティ・セキュリティーズが担当する。買収案の提出期限は8月1日。

スタットクラフトは建設計画が中止となる可能性を踏まえ、すでに同資産の全額(21億クローネ=約2億4,550万ドル=)を減損処理した。

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