2016/6/22

総合・マクロ

ポーランド・中国首脳会談、関係強化に意欲

この記事の要約

ポーランドのドゥダ大統領と中国の習近平国家主席は20日、共同声明を発表し、包括的戦略パートナーシップの構築に向けて両国の提携関係を深める意思をアピールした。これを踏まえて幅広い分野で10を超える協定が締結される見通しだ。 […]

ポーランドのドゥダ大統領と中国の習近平国家主席は20日、共同声明を発表し、包括的戦略パートナーシップの構築に向けて両国の提携関係を深める意思をアピールした。これを踏まえて幅広い分野で10を超える協定が締結される見通しだ。

ドゥダ大統領は「中国にとってポーランドが欧州の門戸のような存在となりたい」と抱負を語り、共同プロジェクトの実現に意欲を示した。ドマガルスキ副開発相も中国の投資を呼び込むため、中国に特化した特別地区を設置する用意があると話した。

関係深化に向けて、◇経済◇貿易◇金融◇運輸・物流◇インフラ◇民間航空◇エネルギー◇農業◇電子商取引◇技術◇環境保護――などの分野で協定が結ばれる見通し。具体的にはポーランド農産物や医薬品、子ども用品の対中輸出のほか、インフラ整備、工業団地・物流センター設置などが計画されている。

両国はエネルギー、運輸・物流、インフラ、電気通信分野への投資促進に向け、100億米ドルの特別与信枠を設定する予定だ。

習主席は17日から24日の日程でセルビア、ポーランドと中央アジアのウズベキスタンを公式訪問中。23、24日にはウズベキスタンのタシケントで開催される上海協力機構(SCO)首脳会議に出席する。