コソボ経済省は21日、三菱日立パワーシステムズ(MHPS)が同国の石炭火力発電所建設事業参加に関心を示していることを明らかにした。同社の欧州事業関係者がスタヴィレッチ経済開発相を訪問し、コソボのエネルギー開発プロジェクトの説明を受けた際、同プロジェクトに最も注目したという。
新発電所の名称は「TPP Kosova e Re」。コソボでは国内2番目の規模の火力発電所であるコソボA (出力449メガワット)が稼働から40年を経て老朽化し、欧州有数の大気汚染源となっているため、2017年に閉鎖が予定されている。これに代わり建設されるのがTPP Kosova e Reで、総投資額は10億ユーロと同国のエネルギー分野で最大規模の事業となる。
来年初めの着工を目指し、7月に建設発注先の入札手続きに入る計画だ。スタヴィレッチ経済開発相によると、5月半ば時点で8社が関心を示している。