カザフスタン、新型旅客機関車の試験走行に成功

カザフスタン国鉄(KTZ)はこのほど、アルストム製の旅客用機関車の試験走行に成功した。この結果を受けて、秋から国内の電気機関車組立工場(EKZ)で製造を開始する。鉄道の高速化で欧州とアジアを結ぶ輸送ハブとしての地位確保を図る。

新型機関車の最高時速は200キロメートルで、西南部のキイク(Kiik)~モインティ間で試験走行した。これまでで最速の「トゥルパー・タルゴ」(アルマトイ~アスタナ間で運行)の140キロを破り、同国最速の機関車となる。

機関車を製造するEKZは2010年にKTZ、アルストム及びロシアのトランスマシュの合弁会社として設立された。その後の株式取引を経て、現在の出資比率はアルストムが50%、KTZ、トランスマシュが各25%となっている。

試験走行の成功を受けて、この秋からアルストム、KTZ及びロシア・トランスマシュの合弁会社、EKZが製造を開始する。

カザフスタンの軌間はロシアと同じ1,520メートルの広軌で、国内の鉄道全長は1万4,000キロメートルに及ぶ。(東欧経済ニュース2010年6月23日号「仏アルストム、カザフスタンで合弁設立へ」を参照)

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