製薬大手リヒター、伊社に「カリプラジン」の販売権付与

ハンガリー製薬大手のリヒター・ゲデオンは2日、西欧、アルジェリア、チュニジア及びトルコにおける新しい非定型抗精神病薬「カリプラジン」の独占販売権を、伊同業レコルダーティに付与するライセンス契約を結んだと発表した。契約一時金のほか、承認・発売時のマイルストーン、販売開始後は売上に応じたロイヤルティを受け取ることになる。具体的な金額は明らかにされていない。

欧州医薬品庁(EMA)小児委員会が求める治験はリヒターが実施し、レコルダーティは費用を一部負担することになる。

カリプラジンはリヒターが開発した統合失調症・双極性障害治療薬。米国・カナダ市場では米アラガン(旧アクタビス、フォレスト・ラボラトリーズ)がライセンスを持つ。昨年9月の米食品医薬品局(FDA)による承認を受け、米国では今年3月、「VRAYLAR」の商品名で発売された。

欧州では、今年3月からEMAが審査中だ。

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