イスラエル製薬大手テバ、アラガンのハンガリージェネリック事業を買収

イスラエルの製薬大手テバは3日、米アラガンのジェネリック医薬品(後発薬)事業買収の一環で、同社のハンガリー法人アクタヴィス・ジェネリックス(ブダペスト)を取得したと発表した。ハンガリー事業を強化すると共に、2019年末までに年間14億ドルのコストを削減する。一方、アラガンはテバから334億3,000万ドルの現金を受け取ると共にテバの株式1億株を取得した。

テバは17年中に1,500種類のジェネリック医薬品を世界展開することを計画している。買収により同社の製品数は医薬品1,800種類、製剤1万6,000種類に拡大し、40カ国で上位3位に入る製薬会社となる見通しだ。テバ・ハンガリーのケイフコ社長は、今回の買収を通じ安価で質が高い治療法をより多く提供できるようになると述べた。

昨年に買収計画が明らかになった際、テバのヴィゴドマン最高経営責任者(CEO)は買収により16年の売上高は260億ドル、EBITDA(利払・税引・減価償却前利益)は95億ドルに達すると述べていた。15年の売上高は197億ドルだった。

テバは1996年にハンガリーに進出。デブレツェン、ゲデレー、サヨーバーボニの3カ所に工場を持つ。従業員数は約3,000人。

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