新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は5日、ロシアへの技術導入を進めるロシア連邦技術発展庁(ATD)と協力することで合意し、覚書を交わしたと発表した。エネルギー、環境、産業技術などの幅広い分野で情報交換を進めて企業間協力を加速させ、日本の先進技術の普及を促す。
NEDOとATDは、両国の専門家による会合や、イベントでの協力を通じて、ロシアが抱えるエネルギーや製造業に関する課題を解決すると同時に、日本の先端技術をロシアで普及させることを目指す。
プーチン大統領は国内産業の強化に向けて今年5月、ATDを設立した。産業の近代化・効率化では国外からの技術導入にも関心を示している。
一方、NEDOは様々なプロジェクト実施の経験を通じて多くの技術的知見を集め、国内外の企業・研究機関との関係を築いてきた。また、省エネ・再生可能エネルギーの実証事業を実施して、日本の先進技術の普及にも取り組んでいる。