アゼルバイジャン、2020年からブルガリアに天然ガスを供給

アゼルバイジャン政府は先ごろバクーで開かれたブルガリアとの政府間会合で、整備中のブルガリア天然ガス中継基地(ハブ基地)「バルカン」に2020年から天然ガスを供給することで合意した。また、国営石油会社ソカール(SOCAR)はブルガリアのガス貯蔵施設への投資を通じ、第三国へのガス輸出でブルガリアと提携することも検討している。

計画では、カスピ海沖のシャーデニズIIガス田からトルコとギリシャを経由して、年間1億立法メートルを「バルカン」へ供給する。トルコからの経路となるアドリア海横断パイプライン(TAP)とインターコネクター・ギリシャ・ブルガリア(IGB)は、2018年開通の予定だ。

ブルガリアは北西部のチレン・ガス貯蔵施設を2020年までに10億立法メートルへ倍増させることを計画している。ソカールはこれに投資し、ブルガリアから第三国への輸出事業に参画する可能性を検討中だ。同プロジェクトの投資規模は2億ユーロに上る見通し。

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