ロシア・ウラル採鉱冶金会社(UMMC)傘下のチェコ航空機製造会社エアクラフト・インダストリーズ(旧LET)が、クノヴィツェ工場の操業継続を決めた。受注減少などからロシアに生産を移管する方針を打ち出していたが、経済産業省や従業員の強い反対を受けて、決定を撤回した。国営『ラジオプラハ』が9月26日伝えた。
エアクラフト・インダストリーズの主要市場はロシアだが、通貨ルーブル安で受注が減少。昨年はバングラディシュとアルジェリアに4機を納入するにとどまった。今年はロシアへすでに5機を納入し、現在11機を製造するが、従業員900人のうち200人が自宅待機となっている。
チェコ金属労組KOVOによると、合弁を含めて中国との取引が拡大しつつあり、財務の状況は工場を移転しなければならないほど悪くはないという。