スロバキアとチェコでネットバンキング事業を展開するズノーバンク(Zuno Bank)が、近く新規顧客の受け入れを停止する。親会社のライファイゼン銀行(オーストリア)と傘下のタトラバンカが事業と組織の合理化を目的に同行を吸収することに伴うもので、来年6月に銀行免許を返上する。スロバキアの通信社SITAが4日報じた。
新規顧客の受け入れ停止は10月21日。同時に預金金利もゼロになる。既存の顧客へのサービスは当面継続する。同行のスロバキア事業はタトラバンカに、チェコ事業はライファイゼン銀に引き継がれる予定。
ズノーバンクをめぐっては昨年9月、ロシアの大手銀行グループでルクセンブルグに本拠を置くアルファ銀行への売却で合意が成立していたが、今年3月に破談となった経緯がある。
2015年末時点のズノーバンクの顧客数は25万5,000人。預金量は7億7,500万ユーロ、貸付額は7,500万ユーロだった。従業員は200人。