露メガフォン、国内インターネット会社買収で交渉

ロシア2位の携帯電話サービス会社であるメガフォンが、同国のインターネット接続サービス会社Mail.Ruの買収を狙っているもようだ。現地紙『ベドモスチ』が16日、両社の親会社USMホールディングの筆頭株主である大富豪アリシェル・ウスマノフ氏に近い筋からの情報として報じたもので、交渉は「進んだ段階」にあるという。

USMホールディングはメガフォンの発行済み株式の56.32%、Mail.Ruの同63.8%を保有する。消息筋によると、メガフォンはUSMが保有するMail.Ru株式の取得を検討している。ウスマノフ氏は同取引に前向きとされる。ただ、両社の少数株主の合意を取り付けるのに時間がかかることが予想される。

メガフォンはMail.Ruを統合すると、携帯電話やソーシャルメディアなどのコネクティビティが改善されてユーザーの利便性が向上することから、顧客層拡大が期待できる。ただ、携帯通信会社の利益が近年伸び悩む中、統合によるシナジー効果を疑問視する向きもある。

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