エストニア航空機整備企業、3Dプリンターで内装設備製造へ

エストニアの航空機整備会社マグネティック(Magnetic)が、今年2月に買収した英航空機内装設備メーカーのMACインテリアズと共同で、3Dプリンターを使った内装部品の製造に取り組んでいる。新技術の導入でコスト削減と品質向上を狙う。

MACインテリアズによると、機能性を確認するための実物大模型の設計および製造を目的とした合同プロジェクトを立ち上げており、大手航空機内装設備メーカーも参加している。1962年設立で業界古参の同社にとって、顧客向け製品に3Dプリンター技術を採用するのは初めてとなる。

マグネティックは2002年にSASスカンジナビア航空のサービス子会社としてタリン空港施設内に設立された。10年に株式未公開企業への投資を手掛けるバルトキャップ(Baltcap)に買収された後、14年にキプロスに拠点を置く2社が約3分の1の株式を取得した。15年の売上高は前年の2倍の3,600 万ユーロに上った。

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