RBI、ポーランド子会社売却交渉を打ち切り

中東欧の銀行大手ライファイゼンバンク・インターナショナル(RBI)は7日、ポーランド子会社ポルバンクの売却に向けた同国のアリオール銀行との交渉を打ち切ったと発表した。自己資本強化が同売却の目的だったが、自己資本比率が十分に改善したことから、売却する必要はないと判断したとしている。

RBIは中核自己資本比率(CET1)が2014年末時点で10%に悪化したことから、非中核事業の売却などにより、同比率を17年末までに12%に改善することを決定。RBIによると今年9月末時点で12.3%まで上昇した。さらに7-9月期の業績と、ポーランドのリース事業売却による利益を考慮すると13%まで改善する見込み。

ポルバンク売却をめぐっては、金融市場で外資が優位に立つ状況を是正するというポーランド政府の方針に沿って、政府系保険大手PZUの傘下にあるアリオール銀行が9月に交渉を始めた。金融監督局は来年半ばまでに売却が決まると見ていた。

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