カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナル傘下でオーストリアのグラーツに拠点を置くマグナ・シュタイヤーが、スロベニアでの工場建設を計画している。受託生産の受注拡大を受けた措置。オーストリア通商代表部のスロベニア事務所が先ごろAPA通信に対し明らかにしたところによると、計画は資金調達段階にあり、まもなく正式決定される見通しだという。また一部では、スロベニア政府が先ごろ発表したマリボル近郊の工業団地建設計画に対する1,000万ユーロの助成策も、同社の進出に関連したものだとの推測が出ている。
スロベニアでは国内総生産(GDP)の30%を工業部門が占めており、自動車関連産業の輸出に占める比重も大きい。現在同国ではルノーの小型車「トゥインゴ」や、「スマート」などが生産されている。
オーストリア通商代表部は、スロベニアの労働者の教育水準や質・量については満足度が高いとしつつ、社会保障費などの税制やインフラの不足などを課題として挙げている。