ソラリス、電気バス生産で企業・大学と協力

ポーランドのバス・路面電車製造大手ソラリスはこのほど、国内の企業、大学と共同で電気バス生産体制の構築に取り組むことを明らかにした。1億ズロチ(約2,300万ユーロ)以上を投じ、10件を超えるプロジェクトを立ち上げる計画だ。ポーランドの技術能力を結集させ、国際市場での競争力向上を目指す。

プロジェクトにはエンジニアリング大手のECグルパ、充電ソリューションのエコエネルジェティカ・ポルスカ、リチウムイオン電池大手のインパクトクリーン・パワーテクノロジー、鉄道車両用電動機のメドコムなど6社のほか、クラクフ鉱山アカデミー、ポズナンおよびワルシャワの工科大学が参加する。

ソラリスは1996年にポズナン近郊で生産を開始。これまでバス、路面電車など1万2,000台超を29カ国に供給した。同社初の電気バス「ウルビーノ12」は全長12メートルで出力が160kW。2014年にドイツのブラウンシュヴァイク、デュッセルドルフ、ポーランドのクラクフなどの市内交通で導入が始まった。

ポーランド政府は昨年、CO2削減に貢献し大きな成長性が期待される電気自動車(EV)を新産業分野として強化する方針を打ち出した。電気バスについては国内生産台数を2020年までに1,000台に引き上げるという目標を掲げている。(1PLN=28.03JPY)

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