三菱重工業傘下の英鉄鋼エンジニアリング大手プライメタルズ・テクノロジーズは22日、チェコ鉄鋼メーカーのビューフジャ(VUHZ)から特殊形鋼圧延工場の近代化工事を受注したと発表した。東部オストラバ近郊のドブラーにある工場が対象で、圧延工程を短縮するとともに年産能力を現行の8,000トンから1万2,000トンへ引き上げる。完工は今年10-12月期の予定。受注額は明らかにされていない。
棒鋼の自動搬送システムを新設して加工処理の迅速・効率化を図るほか、圧延ロールの交換や設定方法に優れる最新の圧延スタンドを導入する。完成後は半製品のビレットが最大150ミリ角まで加工できるようになる。プライメタルズはこのほかにも付属装置や制御システムなどを一括納入し、組立と試運転を受け持つ。
ビューフジャはチェコ鉄鋼最大手トシネツキー製鉄所(TZ)の子会社。自動車産業向けに単純山形鋼や二重山形鋼などの特殊形鋼を生産するほか、ニッチ市場向けの部品生産を手掛ける。